鳶正会とは

平成9年11月結成 「相互扶助」 「切磋琢磨」 「企業向上」 を基本概念とし結成した鳶工事業を主体とした業者間協力会であります。
この精神に基づき個々の企業が持つ独自の技術や経営ノウハウなどの経営資源を持ち寄り協力し合うことにより企業の経営の安定と業界全体の改善・発達を図ることを目的としております。
この厳しい状況下で会員どうし協力、切磋琢磨しあい事業の維持繁栄をもたらす会にしたいと思っております。

鳶職(とびしょく)とは、
一般的に建設業で、高い所での作業を専門とする職人を指す。町場では地業も行う基礎工事、簡単な間知石積など、またこれらのことから「鳶、土工(土方)」と一括りで呼ばれる。 作業の種類や職業などによって「足場鳶」「重量鳶」「鉄骨鳶」などに分けられることがある。 建築現場の職人の間では、高所を華麗に動き回る事から「現場の華」とも称される。
由来
棟上の時、梁から梁へ文字通り飛んだので鳶といわれる。道具として代表的なものが鳶口でありこのことからも町火消(延焼家屋を曳き倒すときに使う)、梯子乗り(梯子を支えるのに使う)、木遣り(木をやりまわすのに必要)とは不可分であると言える。またこの鳶口から鳶職といわれる。
曳き屋の由来は上棟式の「曳綱の儀」を参照。遣り方衆の由来は下記、基礎工事業を参照。または木遣り方、木遣り衆などもとび職の別名であり、遣り方の語源である。
歴史
飛鳥時代には右官、左官と言う名称で今で言う左官業とそれ以外の普請業を右官といった説や左官、大工説などはっきりしないが、安土桃山時代に城普請で活躍した穴太衆(あのうしゅう)の一部が城普請が無くなってから曳き屋に転業したという記録が残っている。鳶職と呼ばれる様になったのは江戸時代以降である。江戸時代の町奉行、寺社奉行という行政上の自治管轄の名残りにより、寺社大工(宮大工)、町大工、野帳場大工という様に大工は呼称されるが、町鳶、野帳場鳶という呼称に対し寺社鳶という表現はほとんど聞かれない。
分類
足場鳶
建築現場で必要な足場を設置する職人。単に高所作業を行うだけでなく、設置場所の状態や作業性、足場解体時の効率など、その場に応じて的確に判断して組み立てることが求められる。会社組織として、建築現場の仮設足場のレンタル・据付・解体を一体となって請け負っている場合が多い。
鉄骨鳶
鉄骨構造の建築物において、鉄工所、FABなどで製作された柱や梁になる鋼材をクレーンなどで吊り上げて組み立てる(建て方・建て込みとも呼ばれる)鳶。
重量鳶
土木では橋梁の現場で主桁架設を行う。また、建物内部の重量物(大型機械など)の据付(設置)を行うのも重量鳶である。足場・鉄骨鳶に比べて専門性が高く、プラント・空調給排水設備・電気設備工事の一部を重量鳶が仕事する場合も多い。
送電鳶
正式名称は送電線架線工という。電気工事の知識を持ち、特別高圧架空送電線の敷設や保守作業などを行う。就業者は工業高校や高等専門学校の卒業生が中心だという。近年は担い手が少ないため、送電線架線工会社は人員の確保に困窮している。
基礎工事業
主に町場の住宅の基礎工事を専門とする。町鳶から分業または兼業。基礎工事の準備段階として木杭と貫でベンチマークとなる囲いを作るこれを「遣り方」といい、鳶職の別名になった。また「やり方」の語源とも言われる。
曳き屋業
建築物を基礎から分離し上物は解体、分解せずそのままの形で移動、移設する職業。歴史的に古く鳶職の職能の一部だったが、最近は高度に工業化されたコンピューター制御のジャッキアップシステムを駆使する専門業者も多い。
解体業
建築物の解体を行う職業(煙突解体業という専門職もある)。足場架構も必須である。鳶職から分業または兼業。また町火消の消火活動自体が、延焼家屋やその周辺の家屋を素早く曳き倒し(解体、壊す)防火帯を作るという荒っぽい作業であったが、その緊急時、危険な場所での技術が解体業の礎になったことは否めない。
煙突掃除業
主に銭湯の煙突掃除を行う。銭湯がボイラー室を持つようになり、法律によって煙突の設置と高さが定められた。そのことにより掃除や点検をする専門職として主に町鳶から分業したが、現在、銭湯自体が激減し都心部でも数人しかいないといわれている。
以上、Wikipedia [ 鳶職 ]より